無痛治療

 無痛治療と言っても全く痛みを感じさせないというわけではありません。歯科の治療で一番恐怖を覚えるのが麻酔の注射を打つ時ではないでしょうか。

 麻酔の注射を打つときに、運良く歯肉の痛点を外れてくれたらほとんど痛みは感じませんが、毎回痛点を避けて針をさすのは不可能です。そこでいかにしてなるべく痛みを伴わずに打てるかが重要になります。方法としては、まず、表面麻酔ジェルを刺入エリアに塗布します。そして、出来るだけ細い注射針を使用します。関谷歯科では、開院以来30G(0.3mm)を使用していますが、最近では小児を中心に33G(0.26mm)を使用するようにしています。打ち方のテクニックとしては、体温に近い温度の麻酔液を用い、なるべくゆっくりと一定速度で注入します。声をかけてリラックスした状態で行います。

 上が33G(0.26mm)下が30G(0.3mm)の注射針

 

 それでも、幼い頃から歯科治療に極端に恐怖感をいだいている方はおられます。

 そういう方には笑気吸入鎮静法が安全で効果的です。麻酔の一歩手前の鎮静状態で、意識があるまま、恐怖を感じないで治療を受けられます。治療が終わっても健忘効果がありますので治療中の出来事を後に残しません。初めて治療を受けるお子様には、大抵この笑気鎮静法を用いています。この方法を用いれば、注射をしないでも虫歯治療ができるケースは多々有ります。後々、小学生になって歯科治療に対する恐怖感がない子が多いです。最初に痛みや恐怖感を与えないということが重要です。開院以来30年、配管設備を整えて痛くない、怖くない治療に取り組んでいます。

 

 

 笑気と酸素のミキシング装置です

笑気30%、酸素70%で使用することが多いです

 

 

 ゴムマスクを鼻に装着して使用します

 

  

7000Lの酸素ボンベと、7.5KGの笑気ボンベを装備しています。